応募の前にチェックしたいIT業界の魅力

IT業界未経験からの応募を考えている人は、仕事探しをはじめると業界の広さに驚くかもしれません。ITで働く人はパソコンが好きな人、プログラミングが得意な人というイメージが強いですが、システム開発の仕事について知れば知るほどITに関する知識と技術だけではないことも理解できるでしょう。
災害時などに停電が起きると世の中は混乱します。仮に日本全国すべての電力が一気に止まってしまうなら、少し困るどころの話ではなく、多くの人命が失われるほどの甚大な被害が出るでしょう。電気が止まればATMから現金を引き出すことができなくなり、商品は目の前にあっても買うことができません。クレジットカードを使いたくても電気が止まっていれば処理できません。このように、金融、交通、自治体、医療その他生活インフラなどがIT技術によって支えられていることを知ると、IT業界が社会で担う責任の大きさが理解できるのではないでしょうか。

システム開発の仕事は形のないモノづくりです。各種業務システムやWebサービス、アプリケーションなど、技術とアイデアを駆使すれば新しい価値を次々に作り出すことができます。機械系やIoTなど、システムを組み込むことによって既存のモノに新たな価値を付けることもできます。あらゆるモノがどんどん便利になっていく中で、さらに新しいモノを作り出していくことの面白さが、IT業界にはまだまだたくさんあります。

企業が導入を進めている業務システムは、その企業や業界の業務内容によってカスタマイズされているものも少なくありません。システムで業務を最大限に効率化するためには、システム開発を行う側がその業務について理解する必要があるのです。通常、システム開発はひとつのプロジェクトチームを組んでいくつかのフェーズやタスクを分担します。同じ職種・業界の人だけでなく、システムを導入する側の業界の人との関わりもあり、お互いにとっていい刺激になります。質の高いシステムを作るためには、1人の頭脳と技術に頼るのではなく、チーム全員のアイデアと技術を結集していかなければならず、協調性やコミュニケーション力も自然と鍛えられます。

ただ機械的にシステムを作っていくのではなく、様々な業種、人、技術、知識が混ざり合いながらアイデアを形にしていくIT業界の仕事は、まだまだ知らない魅力がアレコレといっぱいあるはずです。業界未経験という人ならなおさらでしょう。これからIT業界を目指そうと考えているならば、ぜひこの業界で経験できる幅広い分野についても目を向けてみることをおすすめします。